3月 春彼岸法要

8月 棚経法要

8月 施餓鬼法要

9月 秋彼岸法要

11月 十夜法要

施餓鬼会

施餓鬼会(せがきえ・おせがき)は従来、前年に亡くなられた方の供養を中心とする初盆施餓鬼会を案内させていただいていましたが、当院では現在は初盆施餓鬼及び添施餓鬼(そえせがき)という形態に替えて行っています。

施餓鬼会はその名に示す通り、「餓鬼に施すため」の法要という意味を持っています。餓鬼とは飲むこと食べることが自由にならない、飢えに苦しむ世界に落ちてしまった衆生(人々)のことです。たえず苦しみにあえぐ餓鬼たちに食べ物、飲み物を施し、それらの苦しみから離れ、浄土に往生することを祈ってお念仏の功徳をたむける、それが施餓鬼会の主旨なのです。

そしてこの善行による功徳を、ご先祖さまや今は亡き大切なあの方へと振り向けることも大切なことといえるでしょう。先立たれた方々へのご供養はもちろんのことですが、私たちの心の中に、共に与え合い、支え合う布施の精神を確かめる機会としたいものです。

(施餓鬼幡)

施餓鬼会では青(緑)、黄、赤、白、黒(紫)の五色からなる「施餓鬼幡」が飾られます。これは餓鬼を救う5人の仏さまを表した幡です。仏教では「六道」という六つの世界が存在し、餓鬼道は地獄のつぎに苦しい世界とされています。

十夜法要

十夜法要(じゅうやほうよう)は10月から11月にかけて全国の浄土宗寺院でひろく行われる 念仏会です。 この法会は『 無量寿経』に 「この世において十日十夜の間善行を行うことは、仏の国で千年間善行をすることよりも尊い」と説かれている教えを実践し阿弥陀さまに感謝するものです。 今日ではその期間も10日間から5日、3日、あるいは1日と短縮されて行われていますが、この大切な念仏会に参加し、仏の国での千年の善行にも勝る善行を、ぜひ積んでいきたいものです。